7月19日 この暑さをどう考えるか? ある学校の物語

  • 2018.07.19 Thursday
  • 07:10

 

 

 外気温39度の とんでも市立 光戦隊マスクマン学校にて

 

職員室

タケル先生「ケンタ先生、今日は外気温35度を超えるって言ってますけど、午後に、部活練習しても大丈夫でしょうか?」

ケンタ先生「だいじょうぶじゃねぇの、来週から本試合があるしぃ、休む選択肢ないだろ」

タケル先生「でも、全国で熱中症死亡が起きてますね、大丈夫かなぁ」

ケンタ先生「そんなこといってたら、今まで練習してきたのに、子どもが可哀想じゃん」

タケル先生「……でも、体調的にもムリしている子いるんじゃないかな? ずっと練習がつづいているし。」

ケンタ先生「おまえさ、その弱気な態度がチームの力を弱くしてんだよ。それでも、体育科かよ? そんなに言うんなら校長に聞けよ!」

 

校長室

タケル先生「校長先生、部活練習ですけど、体育の授業も今日は運動場では、実施しないということになっているんですけど……部活も中止したらどうかと」

モモコ校長「そうねえ、でも、本試合近いんでしょ。大丈夫なの?」

タケル先生「はあ、そりゃー 練習は、したいんですけど」

モモコ校長「じゃあ、気をつけてやってみたら。休み時間を多く取るとか、水分補給とかね」

タケル先生「はあ、でも、ちょっと異常だと思うんですよね、暑さが……。校内でも気分悪くしてだいぶ保健室に来ているみたいですけど」

モモコ校長「あ、そうだっけ。そうねえ、一度、他の学校の校長にも聞いてみるけど、部活練習まで休むってのはねえ、いままで頑張ってきた子どもたちが可哀想じゃないの? 子どもたちもやる気でしょ? ケンタ先生はなんて言っているの?」

タケル先生「ケンタ先生は気をつけてやればいいんじゃないかと」

モモコ校長「そうなの(笑)。じゃ気をつけてやればいいんじゃない。それに、練習休むと保護者うるさいのよ、今まで頑張ってきた家の子どもの努力を無視するのかとか、事なかれ主義で学校はいつも動くとかねえ。ケンタ先生だって、アナタだっていままでがんばってきたんだからね。事故が起きないようにがんばってね。一人前の教員として経験を積むのよ」

 

部室前

ハルカ(子ども)「タケル先生、ちょっと気分悪くて、暑いし……」

タケル先生「そっか、休んでいいよ……早く帰りなさい」

ケンタ先生「おいおい、ハルカ休むのか、しかたがないなあ、気合い入れてリカバリーしろよ」

ハルカ(子ども)「はい、わかりました……じゃあ、練習を見学させてください」

ケンタ先生「そうだよ、それくらいの気持ちがなかったらレギュラーとれないよな」

 

校長室

モモコ校長「教頭先生、どう思いますか? この暑さ。さっきね、タケル先生が部活中止にしたらって言ってきたんですけど。」

カトリーヌ教頭「そうですね。しかし、保護者や地域も盛り上がっている部活ですからねえ。それに子どもたちが反対するでしょ。体調の悪い子はちゃんと言いに来いって、それで休ませるって一応宣言しておけば、あとは自分の責任でいいんじゃないかと。部活担当にはしっかりと注意してやるように言っていっておきます。」

モモコ校長「そうねえ、さっき他の学校の校長に聞いたんだけど、教育委員会から指示もないし、校長判断ってことになりそうだから、困るわよね、こういうの。いくら注意したって、事故は起きるときは起きるのよねえ。教育委員会だって校長会だって責任取りたくないのよねえ、矢面に立ちたくないってさ、下々の校長は困るのよねえ」

カトリーヌ教頭ごもっともです」

モモコ校長「そうそう、うるさいヒルトップ先生がなんて言っているか、一応聞いておいてくれる。あのヒルトップ、いつもうるさいからねえ。あたしにっとって最悪の教員よ」

カトリーヌ教頭「御意。聞いておきます。いま、家庭科室でボーッとしているはずですから」

 

家庭科室

カトリーヌ教頭「ヒルトップ先生……」

ヒルトップ先生「あっつう、なんで、家庭科室にエアコンにゃあ(ない)の? たわけだわ、わしが熱中症で病気になるわ。公務災害だがね。ほんと、勤務条件の措置要求(地公法46条)をやってまったろ(やってしまおう)かな、教頭さん」

カトリーヌ教頭「え、まあ、予算がなくて、ヒルトップ先生の家庭科の専科指導については、いつもご無理を言ってしまって……うだうだ」

ヒルトップ先生「こんだけあっついと、子どももやる気がのうなってまう(なくなって)し、みんなで授業でご飯炊いてみぃー、サウナだで。わしはもっとやる気がのうなっとる。」

カトリーヌ教頭「あの、今日の暑さと部活のことですけどね、かくかくしかじか、あーたらこーたら なんです。どう思いますか?」

ヒルトップ先生「そうか、わしはつぎのように考えるんだわ、よお聞いてちょうよ。あ、それとも、直接、校長に言いに行こうか? 緊急に職員会やりゃー」

カトリーヌ教頭「いやいや、私が伝えますから、はい。」

ヒルトップ先生「よし、じゃあ、メモ取りなさい!、いくよ」

 

1 職員ができるだけたくさん集まって話し合うべき事で、部活指導をしている教員だけで決めること自体がおかしい。メンバーの子どもの担任だって意見を言う権利があるだろ。部活は教育活動の一環として学校全体で責任を取るのか、それとも単なる趣味同好会で個人的にやっているだけなのか? 根本的な問題をあわせて論議するべきだ。校長に判断力があるとうぬぼれるんじゃない。

 

2 子どもがやりたがっている。あるいは、保護者がうるさい。または、他の学校はやっているのにとか、さらに、今まで頑張ってきたのに……というのは、子どもの生命の安全の前にはクソである。そんなもんを比較すること自体がクソである。暴風警報と同じ感覚であるべき。そういう親や子には、いつも教育員会が言っている「毅然とした態度」でのぞめばいいじゃないか。予防が空振りだったら、そんなめでたいことはない。

 

 それと、一斉下校指導で運動場に子どもを集めて、ダラダラと30分もだれも聞いていない指導トークなんてやっている教員は厳しく指導しないといけないよ。それって管理職の仕事だよ。「熱中症に気をつけて」なんていいながら、いつまででも話している奴の後ろからケリを入れても良いと思うよ。

 

3 「今日は外で部活をするとだれもが熱中症になる」ということが、科学的に実証されていなくても、あるいは、やってみなくては分からないことでも、また、結果的に安全だったとしても、人命に関わること、取り返しのつかないことが起きる可能性があるときは予防措置を怠ってはならないという「予防原則」に従う事項である。

 

4 都合のいいときに「子どものため」なんて言うな。子どものためなら宿題無くせ、授業減らせ、お菓子の持ち込み許せ、シャープペンもOKしろ。部活指導なんて、先生、自分がやりたいだけだろ……と誰かが言っていたなあ。

 

5 「子どもに選択させて自己責任」ってバカじゃないの? 単なる責任転嫁だろう! まじめに部活やっている子が、簡単にやめますって言えるわけないだろう。ほんとバカじゃないの? いや、もちろん、そういうことが自由に言える部活だったらいいんだよ。自己主張しても先生はもちろん、メンバーはけっして嫌味なこと言わないとか、はぶらないとかね自信があるならね。

 保護者だって、「部活中止にしてもらえませんか」なんて勇気が要るし、とりわけ我が子がメンバーにいやなこといわれるんじゃないかと言いにくいんだ。もちろん、自分の子なんだから勇気出していうべきだけどね。

 

ヒルトップ先生「以上、あっつう……、あたまぼーっとしてきたわ」

 

とある学校のあるようなないような話です

これを書いているボクの部屋はエアコン無しで33度になっています。やばい!

 

  • 0
    • -
    • -
    • -

    スポンサーサイト

    • 2018.12.18 Tuesday
    • 07:10
    • 0
      • -
      • -
      • -

      PR

      calendar

      S M T W T F S
            1
      2345678
      9101112131415
      16171819202122
      23242526272829
      3031     
      << December 2018 >>

      selected entries

      archives

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      links

      profile

      search this site.

      others

      mobile

      qrcode

      powered

      無料ブログ作成サービス JUGEM