2018年1月7日実施 おもしろ学校冬の研究会

  • 2018.01.09 Tuesday
  • 20:19

 

まず、来週のトークイベントについて。14日の日曜日の午後三時から名古屋のロフト(地下鉄矢場町駅)の七階ジュンク堂書店でボクと仲間二人と一緒に「トークショウ?」をする。テーマは「体育、スポーツ、オリンピック」だけど、スポーツと教育の管理問題や部活のブッラク問題についても話そうと思う。

 

 このイベント、元々は、恩師の影山健(愛知教育大学名誉教授)が2016年6月に亡くなり、その記念論文集『批判的スポーツ社会学の論理』(ゆいぽおと)を発刊した記念の催しである。下のサイトに詳しいので、時間のある人はぜひともおいでください!

 

https://honto.jp/store/news/detail_041000023757.html?shgcd=HB300

 

 今週の日曜日は恒例の一日学校ごっこの冬の研究会だった。メンバーは10人足らずで午後から夕刻までの四時間。休憩は適宜とることにして30分くらいをめどに報告や論議をすることにした。

 

 ボクの独断と偏見で簡単に紹介してみる。

 

1) 英語教育を楽しく……とはいうけれど。ということで、特別支援学級での英語の授業をこんなふうに面白くしているという報告。だが、問題はその工夫にあるのではない。報告者はいろいろなスキルを持っているし、腐るほど(腐っているかもしれないような)研究・教材の資料をあさって、工夫し利用してきた。だが、ほんとうに、英語教育が小学校段階で必要なのか?という疑問だ。なんだかなぁという。

 

 年二回の「一日おもしろ学校ごっこ」では、今まで英語を取り上げたことはない。それは、みんな「なんだかなあ」と思っているからだ。このなんだかなぁはボクもある。だって、外国語がなんで英語だけんだよ。これから、英語が必要だったら、そういう「必要」だと思う人がやればいい。

 

 必要性を感じていない子どもたちに押しつけるとすると二つの道しかない。一つ目は「楽しく、おもしろくする」効果や成果は二の次。もう一つは、いかに必要で重要かを教える側が信じ確信して、押しつける。この二つの道だ。もちろん、両方ということもあるが、楽しくて語学がどんどん身につく方法があれば教えてほしい。英語教材の営業宣伝じゃないんだから、適当に言ってもらっては困る。

 

 ボクは、英語教育をするならまず、指導者が「英語帝国主義」と「言語論」を少しは頭においてやるべきだと思う。今のような「日常英会話」なら、学校の授業を英会話スクールみたいにして、外部講師インストラクターを入れ、お願いして任せ、教員に空き時間を与えた方がいい。

 

2)医学の常識を問い直す。というメンバーの医師の話。いつも「目からうろこ」というよりは、「ガケからついらく」という話ばかり。さまざまなサプリや栄養素などが、言われているほど効果ないということ。

 

 話の肝は、「まず、効果があるかないかというのははっきりしないということと、誰でも効果ありというのはほとんどなくて、本人の年齢、生活習慣、素因、精神的な状況などいろいろと影響する」ということ。さらに「効果ありと検証済みのことはかなり少ない」ということ。

 

 新しい研究成果がたくさん出ていて、それをしっかり読み解きながら、医療に実現化するのは難しいなぁと思った。疲れたらやはり、自己免疫力と自然治癒力をまず信じて、寝るのが一番で、結局は適度な運動・食事・睡眠という当たり前のことを、ある程度のいい加減さでラフにするしかないのだなと、いつも思い知らされる。

 

3)木のおもちゃと工房報告

 毎月、自分の工房で子どもたちと木のおもちゃを作り続け、たくさんの本を読み、映画を鑑賞し、酒を飲んで充実した毎日の報告。作品のいくつかを見せてもらったけど本当にすごいなと思う。「木はうそつかない」と思う。

 

 正直、うらやましいにつきる。六月には東京で展示会開催なのでその作品の構想を練る毎日だという。前向きに生産的な人生の先達に見習うべきところがたくさんあった。

 

4)最近の問題と疑問のいくつか

 小学校での毎日の中で、真面目に実践していくと「当たり前だと思い込むことの危険性」があると、子どもとの付き合いの中で感じることが多数あるという話。

 

 図工の授業の中で、教えることと、想像・創造することの問題について質問があった。確かに、図工の場合に「思った通りに描きなさい」とか「想像して作りなさい」と言っただけでは全然駄目だろうし、あまりスキルにこだわると同じような作品ばかりになってしまうことがある。

 

 模倣と想像ということについてみんなと論議した。私自身は、模倣まねでよいと思っている。はじめだけでなく、途中でも困ったら、まねでよい。つまり、模倣の社会性が重要だと思うからだ。まねする子に指導することもいいけれど、まねされた子どもに「すごいねえ、いいものはまねされるんだよ」と承認していくことはとても大事だと思う……と話した。

 

5)中学校の教養問題の数々

 これは、面白かった。たくさんの時事問題を含む社会科の問題であった。ローマ帝国から秦の始皇帝、人権宣言・権利の章典などなど、いくつかの問題。以外と覚えているものだなと思った。受験勉強恐るべし!

 

 あと、テストで見直しをさせるために「だじゃれ」をプリントにイラストとともに印刷するのだが、その集大成が披露された。「みんな温泉→みんなおんせん→みん、なおん、せん」で「見直せ!」などとテスト用紙に印刷するそうだ。とてもここで全面展開はできないがなかなかシュールだった。

 

6)本を作る、創る、作る、そして売るということ。

 出版社事情。一年間に出版した本には、それぞれ歴史があり人がいて、生み出されていくという話。そして、本が売れないのは、大変だということ。ボクは、本が売れないのは「知と智の劣化」と「新しい情報へのアクセスの幼稚化」だと思っている。

 

 読書はアナログ=全面的学習なのだ。とりわけ、手で持つ、ページを繰る、線を引く、ときには視写する等々。そんなふうにボクは考えている。

 

7)最後はボクがレポートした。要点は下記の通り、レジュメを写す。

 

テーマ プログラミング学習と現場の混乱予想 について

ITC教育の課題・批判をおもいつくままに
1)本当にプログラミング学習が必要なのだろうか?→どうも、将来の社会構想が安易な気がする。コンピューターに「親しむ」「基本を身につける」……ねぇ。

 AIについての認識や技術的特異点の問題についての認識。自動翻訳機→英語必要?とか……。
2)環境整備コストやネットの安全性など。
3)必要なことは、利便性とリスク、サービスと自律・自立性の関係を学ぶこと。
4)学力と社会格差(貧困格差)の相関性をどうしていくかということではないか。おそらく、このITC教育によっても格差がはっきり出るだろう。→ あたらしい教育のコンテンツにも、子どもの教育環境格差(生活、収入、文化、人的)が大きく影響してきた。
5)あたらしい教育のコンテンツが入っても、それを研究したり、問題や課題を研究する余裕を与えないから、多忙化問題はいっこうに解決しない。さらに多忙化、意欲低下、無思考化、孤立化。そもそもそれが必要なのか不必要なのかを吟味することさえ許されない。学習指導要領の法的拘束性については論議にもなってこないのはどうしたことか。
6)能力主義や単純な工夫で労働条件・給与は決まらない。交渉力で労働条件は改善する。
7)その他。

 

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