10月7日土曜日 宮台真司さんの子育て連続講座最終回

  • 2017.10.13 Friday
  • 22:01

 

 社会学者・宮台真司さんの子育て連続講座「男親〈父・祖父・近所のおじさん〉の社会学」の最終回が終わった。とにかく、おもしろかった。リアリティのある現場の話が中心になるので、よく分かった。そして、ときに、分かったつもりになってしまい、あとで、宮台さんの深さに気付くことも多々あった。

 

 今回は、最終回で司会のぼくからいくつか質問を宮台さんと尹雄大さんにさせてもらった。メインは母親たちが抱える問題。夫あるいはパートナーが、育児に協力的でない、かつ理解がない場合、どうしたらよいか?ということ。

 

 イクメン(あまり好きでない言葉だけど)とか育児に協力的な夫だと助かる。分担までとはいかないが、せめて協力してほしいという話。宮台さんは、「その対策というか、向き合い方には、松竹梅の三つあります」とまず話す。

 

 第一の松ですが、お父さんに子どもがリスペクトするようなことをやってもらう。そこから関わってもらう。たとえば、虫をとること、スポーツをすること、自転車であちこちへ行くときに「お父さん、すげぇー」と言われるようなことをやってもらう。そのことで育児に接近してもらう。大事なのは、子どもが「すげぇー」と思うこと。だから、大人の価値観でなく、子どもの価値観で。

 

 次の竹ですが、そういうリスペクトされるようなことがない場合、父親が自分の趣味に子どもを巻き込む。アイドルでもいいし、テレビの番組でもいい、そういう場所に子どもを誘い込む。すると、共通の感覚を発見できるのではないか。そこから、育児参加がはじまるということ。

 

 最後の梅ですが、「父親を亀だと思うこと」(ここで、大爆笑)。つまり、亀が人間の皮を被っている(隠喩ですよ!)。だから、何もしなくてあたりまえ、期待もしない、要求もしない。ただ、餌だけはやってください。もし、家族のために何かいいことをやってくれたら、それは「亀なのに、役に立つじゃないか、よかったな」と思えばいい……と。

 

 亀にもならない……「そんな奴といっしょになった、お前がバカだ」と言うしかないでしょうと結論。

 

 まあ、いろいろツッコミどころはあるかもしれないけれど、なかなか鋭く、さすがという感じで、私は聞きました。

 

 実際に父親が家事育児に分担どころか、協力的でないときは、妻が夫を教育するしかないと、私自身は思っています。とにかくやらせるのです。なぜか、「理屈で人間は動かないことが多い」と私は思っているからです。「家事育児は協力すべき」と頭では思っていますが、行動に移せないのは、妻がどうせやってくれるということと、「おれは仕事が忙しいのだ」という非論理的な屁理屈を使うからです。いや、忙しくても、やる人はやります。仕事を免罪符代わりにしていると、子どもが大きくなったころに大変ですよとご忠告申し上げる。

 

 で、最近は、男の子が小さいときから、家事育児に関わらせ、また、父親は自分が家事育児に関わりながらそれを男子に見せることが重要だと思うようになりました。つまり、理屈でなく、「家族は協力し合うことがまず必要よ」と実感させることが重要です。何もしない夫では、それが、また自分の子ども、男の子で再生産されるだけです。(全部とか絶対とはいいません)

 

 さらに、妻に母親的ケアを求める夫は自立しないと思っています。ただ、大前提ですが、「それぞれの家庭がそれぞれの家庭のやり方でやれば、それでいいんじゃないですか」とは思います。他人(ひと)にとやかく言われたくないのです。でも、不満や不足があれば、また改善をもとめるのであれば、このままじゃまずいと思うなら、考えなければなりません、行動しなければなりません。

 

 私が家事育児に関わったのは、共稼ぎだったことと、連れ合いが倒れたら困るということだけでした。だから、名古屋市に「男性の育児時間請求」(1985年頃)をしたのです。結果的に、ベストマン賞(女性団体から男女平等に寄与した男性)をいただいたのですが、それは私がフェミニストだからではないのです。単に、家族で協力することが優先順位の一番だっただけです。生活が意識を決定したのです(どっかで聞いた言葉ですが)。特別、たくさん家事育児をしたわけではないのです。妻の方が、家事育児の時間は、絶対に多かったと思います。

 

 「岡崎先生は、家事育児が好きなのですか?」とその頃よく聞かれたのですが、好きも嫌いもないでしょ、子どもがお腹空かせていれば食べさせるしかないし、あまりに部屋が汚れていれば掃除するしかないでしょう。「男の料理」なんて全然私には関係ありません。ただ、おかげで、仕事としての家庭科の指導はかなり上手です。実際的です。

 

 いよいよ、『うんこのおじさん』宮台真司著 この講座の「成果物」です。ご期待下さい。

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